会社を強くするには、そこにいる人を強力にすることです。「製品の質とはその製品を作る人の質である」といわれ。多くの企業は人材育成の大切さを認識し、実施していますが、セミナー型やスパルタ式の教育の限界を経験しています。
そうした中で、社員一人ひとりの人生を捉え、トータル・パースンによって、生き方として、モティベーションを喚起していく、SMIプログラムによる社内塾が成果を上げ、注目されています。
ここではSMI社内塾によって企業改革に取り組み、成果に繋げておられる三社をご紹介しています。
|
|
|
|
株式会社マルシン食品
代表取締役 新保清久 氏
会社の風土改革に生かす
10年前にSMIプログラムを採用した。その時に書いた夢のリストが大いに役立った。現在は三工場となり、繁忙期には200名の人達が働く会社となった。
規模に見合ったリーダーの育成の必要性と、規模の拡大により社長の意志が伝わらないことがあることを感じていた。そこで、後継者の育成と企業風土の改革を目的としてSMIプログラムによる『マルシン社内塾』を昨年(H19)より開始した。
昨年の社内塾一期の後半には、全社員から挨拶の標語を募集した。予想を大きく上回って300の標語が集まった。
そうした意識付けの成果が少しずつ現れてきている。ご来社頂く方々に「マルシンさんの皆さんは挨拶が素晴らしいですね」「こちらも元気になりますね」と言って頂けるようになってきた。
今、食品業界が大きく変化している。包装資材や原材料の高騰。そして製造コストの上昇と容赦なく、大きな波が押し寄せて来ている。
しかしそうした中においても、新保社長は企業理念と人が育っていさえいれば、この時代をチャンスに変え、成長と発展できると確信されている。そして、社長自ら先頭にたってSMIを学び続けておられる。
〔新潟市中央区寺尾〕 |
平成18年に竣工した白根第2工場
健康志向で今大人気のテンペ
原材料と製法にこだわり、餅は
手作りの味に |
|
株式会社 阿賀・グローバル
代表取締役 加藤昭治 氏
SMIで理念の共有化
15年前にSMIを採用しその時に持った夢の一つが新社屋を立てることだった。SMIに触れつづけたことが大きな力となり、業界(左官業)では県内でも有数の会社となり、5年前に同業他社にはない、全くあたらしい形の事務所を完成させた。
建築業界にあって、一層の盤石経営にするために、昨年経営指針をつくった。しかしその思いが社員に伝わらないことが悩みに種だった。
そこで昨年(19年)の夏よりSMI社内塾を開始した。
塾を通し、社員と腹を割って話すことで、問題がはっきりし、解決策が明確になり、『思い』を共有できるようになってきた。
SMIイズムを土台としたコミュニケーションは素晴らしい。それは一人ひとりが積極的・肯定的な心構えで、人生を考え、真剣に仕事への思いをそれぞれが語ってくるからだ。その結果、少しずつ社内間の縦横のギャップが埋まってきた。
またそうしたしたコミュニケーションの中で、中堅の社員にリーダーは何を考え、何をやるべきかが理解されるようになり、リーダーとしての意識と責任感が出てきた。後継者育成という点でも、この社内塾が大きな力となってきた。
「今後はSMI社内塾を全社員に参加させ、『阿賀・グローバルは地域と共に発展する』といった理念を実現していきたい」また「尚一層、地域、業界になくてはならない会社となっていくために、SMIを全社員で学びつづけていきたい」と加藤社長は自信に満ちた表情で語っておられる。(※2003年SMIクライアントアォード授章)
〔阿賀野市寺社〕
|
加藤社長は社屋の完成でSMI採用時の夢を実現
業界では他にない事務所の研修ルーム
伝統の技術を生かしたY邸の土蔵
|
|
有限会社 佐上商会
代表取締役 佐上 博 氏
SMIで後継者を育成
20年程前にSMIプログラムを採用した。採用した時思った。このプログラムに自分の人生を支えてくれる大きな力があると。
その後問題等にぶつかると常にSMIイズムで見る習慣が付いた。またマンネリに陥ることなく、常に挑戦していこう、という気持ちを持たせてくれるのがありがたいと言われる。
毎年、比較的余裕のある冬季を利用して、社員と一緒に勉強をする。あらゆる学びの中心であり基本となるものはSMIだと言われる。それはどんな学びも、結局は心構えが整っていないとうまくいかず、正に『心構えが全てである』を実感しておられる。
今では新潟市を代表するお店になった。そうした規模と共に、一人ひとりの社員も成長し、多くのお客様が社員を指名して来て下さるアットホームな雰囲気もできてきた。
昨年(H19年)より、ホンダ系の販売会社で営業をやっていた息子さんが会社に入った。二代目というプレッシャーがある中、少しでも成長せねばと言うことで、今年からSMIの早朝ミーティングとSMIビジネス塾に参加している。少しずつリーダーとしての意識ができてきた。
佐上社長はSMIは単にプログラムを自分で活用するということでなく、SMIイズムを通しての多くの出会いと、学びの場が有難いと言われる。SMIを通して成長される息子さんの話となると、柔和な顔から、父親としての優しい笑顔がこぼれてくる。
〔新潟市東区〕
|
二輪のお店としては珍しい認証工場が
お店の大きな信頼となった
物見山店
『自転車の駅』夜景
サイクリストのあらゆるご要望に
答える店にと、スタッフの努力が続く
|
|
(株)やま電
代表取締役 樋 山 忠 明 氏
完成スポットマンで
SMIイズムで特許を取得!
今月は溶接機械等の制作を手がけておられる燕市の株式会社やま電さんを紹介します。
「30年前からの懸案事項だった。何とかもっと簡単に溶接ができる機械ができないものか」と考え続けていたと樋山社長は言う。そして数年前より現場の人の目線でイメージを繰り返すうちに、基本形ができあがった。それは両手を使わないとできない今までの物を、片手で溶接ができるというイメージだった。試作品を創り、何度も試した。多くの現場の人から「これはすごい、これは樋山さん、やりやすいわ」と言って頂いた。いろいろな難問はあったがSMIイズムで克服し、ついにこの6月に『スポットマン(Spotman)』として完成した。そして厚い壁はあったが特許にもこぎ着けることができた。現在数社に納入し「使いやすく、時間も短縮でき、コストも下がった」と喜んで頂いている。「こうした声を聴く時が技術屋冥利につきる」と樋山社長は仰られる。今後もスポットマンの成功を機会に、尚一層お客さんの立場で、現場の人達の目線に立って、良き製品を創り続けていくことを決意されている。(新潟県燕市) ※2001年SMIクライアントアォード授章 |
30年間課題としてきたテーマが結実した特許取得の溶接機
(株式会社やま電 本社全景)
|
|
日本の農業も、グローバル化の流れによる価格の下落と食に安全の問題で、大きく変化しています。そうした中でその変化をチャンスに変え、大きく成長、発展されておられる、二つの農業法人をご紹介致します。 |
|
|
石山農産
代表 石山正博 氏
SMIで農業を楽しく実践
石山代表はSMIについて何時も「感謝だ」と仰られながら、しみじみと語ってくださる。
18年前にSMIを採用していなかったら、このように農業を継続できただろうか。またこんなにも農業という仕事が素晴らしいものと感じ、楽しみながら取り組めただろうかと言う。
SMIを採用し、夢を抱き、それを書くという習慣が身に付いた。夢や、やりたいことに気付くと畑にあっても、土の上でも、とにかく書く。多くの体験を通し、今はそうした事がどれ程大きな力になってきたかをを実感している。
肉牛の生産に於いては、BS牛問題や、飼料の高騰といった問題に直面した。SMIからの学びで、そうした問題も全て肯定的に捉えることで、必ずチャンスが見えてくると、自らに言い聞かせた。そしてその通りになった。
また、SMIを採用して最初の頃の夢であったパラグライダーで大空を飛ぶという目標が、この三月に子供達の誕生日プレゼントというかたちで実現した。富士山の袂にあるランデング基地で、初飛行を夫婦で挑戦することができた。SMIを採用しての夢がまた一つ実現した。
石山代表は、時には自然との闘いともなる、厳しい農業という仕事を、SMIで楽しい仕事に変え。そうした農業に対する姿勢で、仕事の素晴らしさと人生の素晴らしさを多くの人に伝えておられる。
(※2001年SMIクライアントアォード授章)
〔新発田市今泉在住〕 |
大興奮の初飛行!
3月から6月まで出荷される幻の
イチゴと言われる『越後姫』
雪に囲まれた牛舎風景、静かに春を待つ
|
|
(有)中条農産
代表取締役 佐藤豊吉 氏
SMIで『中条そば』を開発 !
SMIの採用が餅の製造販売を決断をさせてくれた。その決断が現在大きく花開き、経営の大きな柱となった。その自信がその後の『中条そば』の開発に繋がった。
その『中条そば』は評判を呼び、専門店でも使ってもらえるようになった。各種イベントでも大きな話題となってきている。地域の特産物となるよう大切に育てていきたい、と夢は大きく広がる。
農業は今、環境問題の解決、また食育をテーマとして、青少年の育成という点でも注目されている。佐藤社長は、長年の経験を活かし、教育という観点からも若い人達に積極的に農業をアピールしている。
農業を楽しむ、そして人の育成をテーマとしてやってきた結果、息子さんを筆頭として、多くの若い人が集まるようになってきた。一昨年(H18)、昨年(H19)とそうした人達と共にSMIを学び、語り合った。
そうしたSMIの学びをとおして、課題となってきている新しい販路の開拓、また『杵つき餅』と『中条そば』に続く新しい製品の開発、と夢はどんどん広がる。
佐藤社長は「新しい挑戦が多くの人との出会いとなり、またそうした新しい出会いが、尚一層農業という仕事の素晴らしさを実感させてくれた」と語っておられる。
〔胎内市築地在住〕
|
美味しいお米の収穫風景
大評判の『中条そば』
「餅ってこんなに美味しかったんだ」という
一言がとても嬉しい
|